経済学部ニュース

●佐久島離島活性化プロジェクト活動報告




2026年6月6日(土)・7日(日)、愛知県西尾市の佐久島にてゼミ合宿を実施しました。今回は愛知県西尾市の協力を受け、離島活性化案を学生が考える1泊2日の現地調査として、活動案の準備や島民の皆様との打ち合わせを行いました。今年度で3年目を迎える佐久島でのゼミ合宿で、今回は2年生12名、3年生12名、および教員1名の計25名が参加しました。学年を越えて協力し合い、密度の濃い2日間となりました。
本合宿では、主に二つの目的を掲げて取り組みました。一つ目は、12月に佐久島で開催予定のイベントに向けた事前調査と実証実験です。想定している行程が実現できるのか確認し、問題点の洗い出しや新たなアクティビティの検討を行いました。 二つ目は、ゼミ内の親睦と交流を深めることです。2年生・3年生が共に活動することで、学年を越えたつながりを育む機会となりました。

■このプログラムに参加して


熊倉 詩(経済学科2年)

【1日目:竹の多角的な活用(竹あかり・竹バームクーヘン)と夜の点灯・交流会】
初日は、12月のイベントで計画している「竹あかり」の製作プロセスの検証、および新たなアクティビティの試作を行いました。まず島内の富士山にて、岡崎森林組合の皆様にご協力いただきながら、5つのグループに分かれて竹の伐採作業を行いました 。事前に用意された資料をもとに、竹の種類や硬さの違い、根元からの切り方などを学び、実際に五感を使って体験することで、フィールドワークならではの深い学びを得ることができました。その後は大島へ移動し、「竹あかり製作」と、初の試みとなる「竹バームクーヘン製作」の2チームに分かれて作業を進めました。
今回の活動では、まず竹あかりの製作に取り組みました。昨年より電動ドリルやインパクトドライバーの台数が増えたことで作業効率が大きく向上し、自分たちで伐採した竹に愛着を持ちながら、スムーズに美しい穴を開けることができました。 続いて竹バームクーヘン作りにも挑戦しました。「本当にうまく焼けるだろうか」という不安もありましたが、生地をかけて回す作業を何度も繰り返し、チームで声を掛け合いながら粘り強く取り組んだ結果、無事に成功させることができました。
夜には、佐久島のアート作品『イーストハウス』にて、製作した竹あかりの点灯を行いました 。準備の段階では、島ならではの美しい夕日やサンセットを見ることができ、一同にとって忘れられない景色となりました。また今回の点灯は、昨年は雨により行うことができなかった「野外での展示」に挑戦しました。夜の海の景色と竹あかりがマッチする幻想的な空間の中、島民の方々や観光客の皆様に加え、同じく佐久島で活動されていた名古屋芸術大学の学生の皆様も足を運んでくださいました。竹あかりを囲んでみんなで作ったバームクーヘンを食べながら室内での交流以上にフレンドリーで深い地域交流・他大交流が生まれ、自分たちの活動が地域に届く喜びを実感しました。宿泊は島内の「さざなみ」にお世話になり、温かいおもてなしをいただきました 。

【2日目:ゴミ拾いと、弁天サロンでのディスカッション】
2日目の早朝は海岸漂着物の清掃(ビーチコーミング)を行いました 。台風通過後ということもあり、海外からの漂着物や小さなプラスチックゴミなどが予想以上に多く、景観維持における定期的なゴミ拾いの重要性を肌で感じました 。その後、あいにくの大雨に見舞われ、予定していた島内散策は制限される形となりました。午後に「弁天サロン」で行われたディスカッションでは、2年生と3年生、そして12月の企画をサポートしてくださる佐久島関係者(地域おこし協力隊など)の方々と熱心に意見を交わしました 。特に2年生から「冬は日が暮れるのが早いため、日帰り参加者への配慮が必要」「他の島とも連携したイベント開催」など、積極的かつ多角的なアイデアや意見が次々と飛び出し、学年を超えた議論が生まれました。
今回の合宿は、12月のイベント成功に向けた貴重な「実証実験」の機会となりました。実際に現地で動いてみたからこそ見えてきた課題や、初めて挑戦した竹バームクーヘンの手応え、新たな企画のアイデアなど、学内だけでは決して得られない多くの学びがありました。また、2年生にとってはゼミに入って初めての大きな活動であり、3年生がリードしながら寝食を共にし、一つのプロジェクトに向けて協力し合ったことで、ゼミ内の結束もより一層強まりました。「先輩・後輩」という距離感が一気に縮まり、お互いを信頼し合えるチームへと成長できたことが、何よりの成果です。今回発見した課題や新しいアイデア、工程上の工夫をもとに、12月の本番に向けて計画をさらにブラッシュアップする予定です。

最後になりますが、今回の合宿にあたり多大なるご協力をいただきました西尾市役所の皆様、岡崎森林組合の皆様、そして温かく迎えてくださった島民の皆様に心より感謝申し上げます。



(担当: 佐土井 有里)