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情報の経済学とは、従来の経済学が無視しがちだった情報や知識の不完全性の問題と真正面から向き合おうとする経済学だと言える。市場における情報の偏りのことを情報の非対称性という。たとえば、保険会社は客の危険率を正確に知ることができないし、患者は医者の提供する医療サービスの内容を完全に理解することができない。本講義では、このような情報の非対称性が市場でどのような問題を引き起こし、それらの問題がどのように解決されるかを、情報の経済学の創始者であるアカロフ、スティグリッツ、スペンスの理論をベースに学ぶ。
数学としてではなく、社会科学としての統計学の基本的な方法をマスターすることを目的とする。統計学の基礎である記述統計の諸方法、度数分布、その要約値としての平均ならびに分散、基準化変量、相関係数、回帰分析について、順を追って講義していく。また、初めの2回の講義では、統計学がどのように役立つのかについて、統計データの見方(統計データにいかにだまされないようにするのか)を例を示しながら説明する。
この科目の目的は、パソコンで実際のデータを扱いながら、経済関連のデータをいかに分析するのかを、実践的に理解することにある.変化率、構成比等の初歩的なデータ分析から初め、統計学の方法と関連させながらデータの分析方法を学習していく。また、分析手法だけでなく、経済データの実際的な側面、すなわちどのようにデータが作成されているか、どのようにデータを収集するかなどについても、できる限りふれる予定である。
昨年度までは、まず民間企業の財務諸表を解説し、その上でそれとはかなり様相の異なる公企業会計の特殊性について検討してきたが、本年度以降は平成26年度から適用される改正新会計基準を見据えて、公企業会計の特殊性そのものを前面に出して検討する。改正新会計基準は企業会計原則を最大限取り入れてそれとの整合を図ろうとしている。
企業が公表する財務諸表に基づいて、その企業の収益性、安全性(リスクの程度)、成長性等を把握するための技術を網羅的に学習する。
本講義の目的はケインズの『一般理論』にもとづいて、マクロ経済学の全容を理解することである。まず、国民経済計算の仕組みを学び、国民所得とは何か、またそれはどのようにして決定されるかを理解する。それから、ケインズの発展させた乗数理論、投資理論、流動性選好説などについて学び、最後の段階で、マクロ経済分析のツールとして重要なIS-LM分析、AD-AS分析のやり方を勉強する。
マクロ経済学が生まれた背景をまず解説する。次にGDP、銀行、貨幣量、物価、総需要と生産の関係、金融の影響、外国貿易と国内経済など、マクロ経済学の「道具」を説明する。それらを用いて、日本のGDPがどのように決まるのか、それが増えたり減ったりするのはなぜかを議論する。
理論の科目は思考方法を身につけることが大切である。授業時間を利用して、”良く考えて”ください。テキストの指定はしない。参考文献に挙げたレベルの教科書を図書館で手にとり、自分にとって読みやすいものを見つけ、授業の内容の確認などに利用されることを勧める。
ミクロ経済学は個々の消費者や企業という微小な単位の経済行動を理論的に分析しようとする学問である。最も基礎的な需要曲線や供給曲線に基づいて経済行動を分析するとともに、無差別曲線に基づく消費者行動や生産関数に基づく生産者行動を分析し、それらの分析から逆に需要曲線や供給曲線が導き出せることを図や数式を用いてゆっくりと丁寧に講義する。
計量経済学(エコノメトリックス)とは、経済分析において利用される統計的処理法を扱う学問である。本講義では、計量経済学の基礎理論を解説し、計量経済分析に用いられる各種手法の理論的側面について詳しく学ぶ。また、必要に応じて電卓やコンピュータを用いた実習をおこない、計量経済分析の実践的側面についても学ぶ。計量経済学における理論と実践の両面を習得することが、本講義の目的である。