2013年度 社会フィールドワーク


実社会において自ら考えて行動し、実践的能力を身につけるユニークな授業が「社会フィールドワーク」です。

本授業では、名古屋市の上下水道事業について、水道事業にかかわる現在の課題を把握し、今後の水道事業のあり方を検討しました。近年、高度経済成長期に整備した施設の老朽化や、団塊の世代の大量退職による技術の断絶など、さまざまな課題が発生している上下水道事業。事前の資料収集、現地調査、調査結果の分析、最終レポートの作成を通じて、問題解決のためのプロジェクト遂行能力を身に付けました。

講義の中で学んだ理論・政策・歴史(思想)を、現場の中で活かしながら応用するチャンスがあり、多くの受講生が教室では味わえない「実感」「体験」を手に入れました。そんな先輩からのメッセージの一部を紹介します。


 社会フィールドワークは、大きな刺激を受ける講義でした。受講するまでは水の大切さをあまり分かってなかったように思います。主に名古屋市の上下水道について調べましたが、普段では全く触れることの無い事柄でした。災害時に備えた水の確保がいかに大切かを学び、見学の機会もたくさん設けていただき、より深く水について考えることが出来ました。

 見学以外にはグループでのプレゼンテーションやレポート提出があり、レポート作成において何度も先生が添削をしてくださり、今までいかに自分が安易にレポートを作っていたか痛感しました。社会にでてからも通用するようなレポート作成を学ぶことができ、自分に力がついたように感じています。

 その後、他の講義においても、このフィールドワークで学んだことは生きています。このフィールドワークは、取り組み方によって相当自分の力になると思います。
(経済学科 2年 佐々木 隼人)


 この講義では、教室でグループのメンバー全員で事前学習したことを、現地に行って調査やヒアリングを行います。現地調査の結果と自分達で調べたまとめを、各グループがプレゼンテーションして、討議・意見交換します。こうした学びは、就職してからの活動にも役立つはずです。また、このフィールドワークで、名古屋市や日本全体の水道事業の歴史や経営状況、今後の方針などについて知識を得ることができ、視野が広がりました。最後の報告書を作成するのが一番大変でしたが、メンバーのアドバイスと先生方からご指摘をいただきながらまとめることができました。

 ぜひ、この社会フィールドワークを多くの経済学部生の方に受講していただきたいと思います。現代の社会における企業について学べることが多くあるはずです!
(産業社会学科 2年 川田 直也)


 今回、フィールドワークを受講して「わからないことを実際に見て確かめる」ことの重要さを痛感しました。

 今の時代はネット環境が整備されているため、パソコンやスマートフォンから簡単に調べることができます。この講義を受講して、ネットだけではすべてわかるわけでは無いこと、実際に現地を訪れて実物を見るとより理解しやすいということを改めて思い知りました。名古屋市の水道事業について、ご担当の方々から「今何が問題なのか、それを解決するためにどういった工夫をすればよいのか」など、そこで勤務している人でなければ分かり得ない深い部分までお話しを伺うことができました。

 また、自分だけでなく、グループのメンバーやフィールドワークを受講したメンバー全員、そして先生方と一つのテーマをとことん突き詰めていくことの難しさや楽しさを実感しました。

(経済学科3年 棚橋 宏樹)

▲ランの館


▲春日井浄水場


▲正保雨水貯水池


▲正保雨水貯水池


▲堀留水処理センター


▲名古屋市上下水道局


▲名古屋市上下水道事業調査報告書

トビラに戻ります。