経済学部ニュース

●タイ・タマサート大学との学生SDGs研究発表実施報告




本研究は、発展の著しいタイにてSDGs活動が、一般社会、企業、大学や学生の間においてどのように行われているのか、またその意識付けについて考える事を目的として実施した。タイのタマサート大学経済学部学生と研究交流会を開催し、タイと日本の学生達が討議する機会を設けた。

まず、準備段階として4月〜5月に、佐土井ゼミでは学生達が日本の自治体や企業でSDGsの考えや取り組みについて学び、その後6チームに分かれ、各グループが自ら取り組むSDGsのアイデアを練り、プレゼンテーションを6月中に作り上げた。SDGs案を作り上げる過程では、ゼミのOB(地方自治体、企業関係者たち)に逐次社会人の視点からのアドバイスを受けた。事前発表の場としては、7月5日(水)15:00〜18:00に企業向けSDGs 発表会を開催し、約30社の企業担当者からの質疑応答に対応した。企業の方々から具体的なアドバイスやご指摘を多くいただき、更に社会人の目からSDGsに取り組む姿勢や目的を考える有意義な機会となった。

タイ・タマサート大学との研究発表会参加のため、8月4日よりタイバンコク入りし、8月7日にバンコクの王宮の隣にあるタマサート大学経済学部を訪問し、経済学部の教員や学生達とのSDGs発表討論会とその後の交流会を実施した。タマサート大学はタイのトップレベルの大学で、学生たちの意識も高く、当日は経済学部の大学院生、学部生約20名のタイ側参加者と名城大学経済学部2年・3年26名での研究会となった。

まず、タマサート大学経済学部Prof. Dr. Peera Charoenpornと佐土井による両校からの挨拶と趣旨説明ののち、5本のSDGs案を学生26名全員が発表した。タマサート大学の学生や教授からタイとの相違点や共通点といった観点からの質問を多く受け、討議した。タマサート大学は意欲的な学生が多く、日本の学生達は非常に強い刺激を受け、また、タイで自分たちの考えたSDGsについての提案を英語で発表する貴重な機会を持つことで非常に良い経験になった。

全体を通して、今回の研修はタイの経済発展を体感し、タマサート大学経済学部の学生と直接討議・交流することにより、多様性を知り、チャレンジ精神を養い、緊張感をもって討議を楽しみ、また、異文化や発展するタイのエネルギーを体感することができたと感じる。この研究活動は、異なる文化間でのSDGs活動の共有と協力を奨励し、持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みを推進するために非常に有益であったと言える。

 


(担当: 佐土井 有里)