経済学部ニュース
6月13日(金)10:00〜12:00 天白キャンパスにて、オランダのCorporate Lawyer(企業弁護士)、Legal Consultant(法律コンサルタント)であるPaul Thijssen氏(MDD Legal)によるセミナーが開催されました。
国際フィールドワークでオランダ研修に参加する学生は、オランダの強みと課題、多様性を重んじる価値観、法制度の特徴、企業文化の実態など、ヨーロッパの中で際立つ存在であるオランダの“今”をうかがいました。
経済学科4年 川上佳純
●お話をうかがって、オランダも日本と同じ問題を抱えているのに幸福度がなぜこんなにも違うのか少し理解できました。まず、オランダも日本と同じ人手不足という問題を抱えていますが、オランダは労働組合の強さや手厚い手当等で労働者を大切にしており、それにより幸福度の違いに大きく貢献しているのではないかと思いました。また、オランダでもキャリアプランのために有給を取るのを控える人がいるという点では、残業なしや有給消化を徹底していそうなイメージを持っていたので驚きました。しかし、オランダの働き方や労働者への対応だけで幸福度の差に大きく影響があるのか疑問が残り、他に影響する点がないのか興味をもちました。
産業社会学科3年 青柳佳那
●今回、ポールさんの様々なお話を聞くことができ、オランダについてさらに理解を深めることができました。特に印象的だったのが社会保障制度や働き方の違いについてです。オランダでは怪我をした時や病気になった時の休暇手当や有休休暇制度がとても充実しており、労働者が徹底して守られているというお話がありました。オランダの手厚さに比べて、日本の社会保障制度は依然として発展途上の面があると気づかされました。また、労働時間も1日6時間ほどで日本の就業時間の平均より大幅に少なく、これは効率を重視し少ない時間で集中するという考え方によるもので、日本もこれを導入すべきであると思いました。オランダの実情と比較して、日本の社会保障や働き方にかかわる社会の実態・課題などを考える貴重な経験となりました。
(担当: 佐土井 有里)