経済学部ニュース
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2026年5月13日、経済学部「中小企業論」において、株式会社MRT代表取締役の 村田直喜 様をゲスト講師としてお迎えし、「一経営者の視点と実践」をテーマにご講演いただきました。
今回の講演では、中小企業の基本的な特徴や役割だけでなく、実際に企業を経営する立場から見た現場の課題や可能性について、具体的な経験を交えながらお話しいただきました。学生たちにとっては、教科書や統計資料だけでは得ることのできない「生きた中小企業論」に触れる貴重な機会となりました。
講演冒頭では、村田様ご自身の生い立ちや学生時代、経営者になるまでの歩みについてご紹介いただきました。中学生の頃からアルバイトを経験され、家業を引き継ぎながら会社を成長させてきた過程について、率直な言葉で語られたことが学生たちの印象に強く残ったようです。成功談だけではなく、時代の変化に対応しながら少しずつ事業を発展させてきた経験からは、中小企業経営の現実と重みが伝わってきました。
また、中小企業の特徴については、「大企業は仕組みで動くが、中小企業は社長の想いと社員の知恵で動く」という言葉が紹介されました。中小企業には経営資源の制約という課題がある一方で、意思決定の速さや柔軟性、現場との距離の近さといった強みがあることが、具体例を交えながら説明されました。
さらに、株式会社MRT様が手掛ける機械部品加工についてもご紹介いただき、航空・宇宙、自動車、半導体、医療機器など幅広い分野で高い技術力を発揮していることを学びました。その中で、「21人の会社でもやれることは多い」という言葉は、学生たちに大きな印象を与えました。福利厚生や障がい者雇用、地域貢献活動など、人や地域を大切にする経営姿勢についてのお話から、企業価値は単なる規模だけでは測れないことを実感する機会となりました。
講演後の学生コメントからも、多くの学びや気づきが得られたことがうかがえます。ある学生は、「中小企業は社長や社員一人ひとりの考えが会社に大きく影響することが印象的だった」と述べ、中小企業ならではの特徴を実感していました。また別の学生は、「実際の経験をもとにした話を聞くことで、より現実的に中小企業を理解することができた」と感想を記していました。さらに、「意思決定の速さや柔軟性は中小企業の大きな魅力だと感じた」という声もあり、中小企業に対する見方が変化した学生も少なくありませんでした。
講演後半では、AIの進展やM&Aなど社会環境の変化についても触れられ、「過去の成功が未来の成功とは限らない」という言葉とともに、経営者自身が学び続ける重要性について語られました。学生たちにとっては、企業を見る視点や働くことの意味について改めて考える契機となったようです。
今回の講演は、中小企業を単に「規模の小さい企業」としてではなく、地域経済や日本のものづくりを支える存在として理解する貴重な機会となりました。ご多忙の中、貴重なお話をいただきました 村田直喜様に、心より御礼申し上げます。
(担当: 太田志乃)