経済学部ニュース

2026年6月17日、経済学部「中小企業論」において、名古屋市に本社を置く創業100年を超える防水製品メーカー・船橋株式会社様をお招きし、ご講演いただきました。同社はレインウェアや防水エプロン、防護ガウンなどの開発・製造を手掛け、「働く人の快適・安全・清潔を守る」ものづくりを理念として事業を展開しています。単なる製品メーカーではなく、顧客が抱える現場の課題を起点とした商品開発や、多様な主体との共創を通じて新たな価値を生み出している企業として知られています。
講演では、同社が長年培ってきた防水技術だけでなく、「現場に足を運び、お客様の声を何度も聞くこと」を何より重視する開発姿勢について詳しくお話しいただきました。例えば、食肉加工現場や水産業の利用者から寄せられる不満や要望を丁寧に拾い上げ、試作品の改良を繰り返すことで、高い評価を得る製品を生み出してきた事例が紹介されました。また、医療・介護分野や防護製品など、新たな社会課題にも積極的に挑戦し続ける企業姿勢についてもお話しいただき、中小企業だからこそ実現できる機動力や挑戦力を学ぶ機会となりました。
講演後の受講者の感想では、「100年以上続く企業ということで、歴史や技術力が最大の強みだと思っていたが、実際には顧客の声を何より大切にする姿勢こそが企業の魅力だと感じた」という意見が数多く見られました。また、「商品開発のために何度も現場へ足を運び、利用者の意見を取り入れながら改善を重ねる姿勢に驚いた」「現場で働く人の困りごとを解決することが、企業の競争力につながっていることを実感した」といった声も多く寄せられました。
さらに、「若手社員にも挑戦の機会が与えられていることが印象的だった」「老舗企業でありながら、新しい分野への挑戦を続けている点に魅力を感じた」「誰もやりたがらないことでも、そこで働く人が笑顔になるなら挑戦するという考え方に共感した」といった感想もあり、多くの学生が企業理念や組織風土に強い関心を示していました。
今回の講演を通じて、学生たちは中小企業の競争力は必ずしも企業規模や資本力だけではなく、現場に寄り添う姿勢や顧客との信頼関係、そして挑戦を続ける企業文化によって生み出されることを学びました。理論だけでは理解しにくい中小企業経営の実践を、企業経営者の経験や具体的な事例を通じて学ぶことができ、今後の学修や将来のキャリアを考える上でも大変有意義な機会となりました。また、ご講演いただいた開発課 立松様は本学ご出身とのこと。文系学部ご出身ですが製造業企業の開発に携わる先輩のお姿に、頼もしさも感じました。ご多忙の中、貴重なお話をいただきました舟橋昭彦様、立松宏隆様に心より御礼申し上げます。
(担当: 太田志乃)