2013年度 国際フィールドワーク
「国際フィールドワーク」では、夏期休暇などを活用して、さまざまな国を訪問します。それぞれのコースでは、主に現地企業、行政機関、経済団体などを訪問して、グローバルあるいはローカルな経済について学びます。また、現地では名城大学の提携大学とワークショップを行うなど充実した内容です。国際フィールドワークは、事前に研修先の経済、社会、歴史などを学び、現地でプレゼンテーションをするのも特徴です。観光・見学旅行ではない、一歩踏み込んだ貴重な体験を得た先輩のメッセージを紹介します。
国際フィールドワーク・オランダで9月8日〜18日の間、オランダの歴史や文化、経済など多くのことを学びました。自国以外の言語習得、交渉やプレゼンテーションなどのコミュニケーション能力、異文化への理解、そして、それらの知識やスキルを習得するだけでなく、学生のうちから積極的に活用し、応用していく力が必要であると学びました。 研修前半の4日間は、トマトのハウス栽培をしているTOMATO WORLD、電子顕微鏡企業PHENOM WORLD、環境分野で技術開発を進めるFUJI FILM、ベルギー・ブリュッセルのEU議会等を訪問しました。農業関連技術や環境技術など、オランダから学ぶべきことは多いと思いました。 |
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研修の後半は、名城大学の協定校であるライデン大学を訪問しました。このフィールドワークでの私たちにとっての最大のチャレンジは、英語でのプレゼンテーションです。名城大学の協定校であるライデン大学でのワークショップで発表し、学生たちとテーマごとにディスカッションを行いました。今回発表したテーマは、「脱・原発に向けて」、「東日本大震災から二年」、「日本の観光の原点」、「地域活性化」です。これらのプレゼンテーションは最初の授業から約6ヶ月の準備期間内に、グループでテーマを考え、オランダ人に伝えたい内容を練り、資料調査、アンケート調査、英文を作成し、先生の内容チェック・英文添削を受け、プレゼンテーションを各自練習してオランダに臨みます。このプレゼンテーションの準備とともに英語の授業があり、毎週の課題、練習用プリント、授業ではその応用という、私にとって今まで受講した中で一番ハードルが高くて厳しいものでした。その厳しさがあったからこそ、現地で積極的にコミュニケーションをとることができ、プレゼンテーションでは英文を単に暗記して話すだけでなく、内容を伝えるということに重点を置いて取り組むことができました。 私は、このフィールドワークを通して、自分の視野をより一層広げなければならないことに改めて気づきました。英語がうまく伝わらないもどかしさもありました。ライデン大学の学生たちの日本語を学ぶひたむきな姿に驚き、その姿を見た自分は同世代として焦りを感じました。私も英語を勉強し、他国との交流を深め、自分の視野をもっと広げたいと思いました。このフィールドワークは、そのことを考えさせてくれる良いきっかけになったと思います。 (経済学科3年 M.S) |
ライデン大学生によるキャンパスツアー
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