2010年度 社会フィールドワーク地球環境問題を視野にローカルな取り組みを構想す■森林保全と企業の社会的責任
准教授 谷村光浩


このプログラムは、森林を軸にわたしたちの経済・社会への考察を深めることをねらいとして2008年度より開講。昨年度は、経済学部2・3年生(22名)が、それぞれの関心をもとに4ワーキング・グループに分かれ、「日本の林業が抱える問題」、「地域住民からみた違法伐採」、「生物多様性と森林」、「森林保全と企業の社会的責任」について、さまざまな問題点を洗い出し、さらにはそれらの因果関係を見きわめ、最後にプロポーザルを取りまとめました。

 

特にワーキング・グループでの問題構造分析に際しましては、「学外講師一覧」のように、グローカルにめざましい森林保全・環境教育の諸事業を展開されている第一線の森林管理/CSR専門家のみなさまより、格別のご支援・ご高配をたまわりました。森を論じる際の時間軸のとり方、森と人との多方面にわたる関わりなど、「ものの見方・考え方」から、最新の多岐にわたる取り組みまで、貴重な学びの機会を与えてくださいました。ここに、改めて心より厚く御礼申し上げます。

 

仲間とともに語り合うなかから、社会にむけて、未来にむけて、みずからの役割を見いだすほどに、一人ひとりの受講者が自身の成長を感じ取っていることが何よりもうれしく、恐れながら、この変革の担い手たちを、今後とも温かく見守っていただけましたら幸甚に存じます。

 

■学外講師一覧

フィールドワーク名 学外講師名
2010.11.18
学外研修
あいち海上の森センター 西村継博 所長代理
2010.12.2
集中講義(※)

住友林業株式会社 コーポレート・コミュニケーション室

渡辺路子 マネージャー

住友林業株式会社 環境経営推進室

小林秋道 チームマネージャー

2011.1.15
集中講義
東京大学名誉教授 太田猛彦先生
(※)集中講義にさきだち、富士山「まなびの森」にて枝打ち実習をさせていただく予定でしたが、2010年度は台風のため中止となりました。