第15回 FDフォーラム トピックス

 
第15回 FDフォーラムにおいて、
「ゼミナール レポートフェスティバル」についての
事例紹介を行いました。
産業社会学科4年 杉山 文規
私は2、3年生とレポートフェスティバルを経験しました。

 私が考えるレポートフェスティバルの一番難しいところは、チームでの研究である点です。一人で作り上げるわけではないので、意見を一つにまとめていくことがとても難しいです。経済学部では日々変化する情報が必要であったり、歴史の言葉一つでもとらえ方が異なったり、どの情報を信じ、どの情報が必要か判断しなければなりません。とらえ方は各個人が全く同じということはあまりないので、仲間と意見が真っ向からぶつかることもあります。

 私自身、3年時には班の中心学年としてチームの話し合いを行いましたが、とても苦労しました。私の場合は、チーム内で「レジュメ総選挙」なるものを行い、なんとか工夫しながらチームの意見をまとめ、発表を作り上げていきました。

 しかし、チームでの研究にはとてもいいところがあります。例えば、自分が知らなかった情報を仲間が教えてくれたり、自分では思いもよらない論点が見つかることも多々ありました。その結果としてレポートフェスティバルでの発表は、一つの発表の中に何人もの知識の蓄積があるので厚みがあります。フロアからの質問などにも答えることができます。私はこれがレポフェスの醍醐味だと思います。チームだからこそ苦しいし、チームだからこそより厚みのある発表を作れます。そしてチームだからこそ、個人で論文を書いた時とは違う達成感を味わうことができます。

 レポートフェスティバルでの経験は私にとって、とても有意義でしたし、私はレポートフェスティバルを通して成長することが出来ました。私が成長できたなと思う点は主に2つです。

1)人前で自分の意見を言えるようになりました。
私は高校生の頃まで授業中に手も上げないような生徒でしたが、今ではゼミ内での発表も積極的に行い、また就職活動においての面接などでも堂々と話ができるようになりました。

2)チームを引っ張るリーダーシップが身に付きました。
2年生の時、チームのリーダーは何もかもを抱え込み、自分で作り上げていくことがリーダーシップだと思っていました。しかし、それでは仲間がついてくるはずもなく、チームとしてあまり良くなかったと反省しました。

 そこで3年時には「チーム全員での発表作り」をめざし、後輩などへの心遣いや雰囲気づくりを意識して行いました。3年生の時の班は本当に良い雰囲気で、真のリーダーシップは「チームの雰囲気を作ること」なんだと身を持って感じました。

 私にとってレポートフェスティバルは、単なるレポートの発表会ではなく、自分を大きく成長させ、最高の思い出を作る場でした。


 

トビラに戻ります。