■日 時:2011年10月15日(土) 11:00〜17:00
■場 所:名城大学名駅サテライト(MSAT)
社会フィールドワーク2011(後期)「地球環境問題を視野にローカルな取り組みを構想する」では、《森林と人々のくらし》を主題に、経済学部2・4年生20名が、日本の林業、途上国の違法伐採、森林保全と企業の社会的責任(CSR)の3ワーキング・グループに分かれ、関連資料をもとに問題構造の討議を始めました。
第4週目の10月15日(土) は、名城大学名駅サテライト(MSAT)にて、午前11時から午後5時まで、東京大学名誉教授・FSCジャパン議長 太田猛彦先生より《森林からみる持続可能な社会》についてご教示をたまわりました。悠久の地球環境史、人類社会史から林齢、企業の年次報告書まで、さまざまな時間軸で"課題"をとらえることの大切さ、さらには適切な森林管理を推進する具体的な"仕組み"をいかに描き出すのかまで、各ワーキング・グループはこれからの討議を進めるにあたり重要なヒントをいただきました。
今年度は、特に東日本大震災の巨大津波で破壊された海岸防災林をめぐる最新の調査研究ももとに、防災はもとより、生物多様性や文化などを含めたその多面的機能までも解説くださいました。そして、これからの東北地方の復興は、“自然と人との共生社会”といった視点で検討を深め、ことに“森林を活かすこと”が重要との提言には、受講者からも共感の声が伝わってきました。
[担当: 谷村光浩]